現在不妊治療を行っている方、また過去に不妊治療の経験がある方は、それが原因で夫婦喧嘩になったことはありませんか?おそらく、不妊治療を経験された方のほとんどが、治療中の夫婦喧嘩の経験があるのではないでしょうか?
夫婦喧嘩ならまだしも、夫婦が不仲になってしまった方も、中にはいらっしゃるかもしれません。不妊治療を行ったことで離婚にまで発展するケースも実際あるようですね。
私も、夫婦不仲はまぬがれましたが、不妊治療中は何回か喧嘩をしました。ちなみに流産した時も、喧嘩になり私はプチ家出をしました。
でも、夫婦喧嘩が原因でストレスを感じてしまうと、妊娠も遠ざかってしまいます。それに夫婦二人の間に子供が欲しくて頑張っているのに、その夫婦が不仲になってしっまては元も子もありません。

不公平すぎる不妊治療
不妊の原因が女性側であるにせよ、男性側にあるにせよ、不妊治療によってかかるからだの負担は断然女性の方です。
タイミング法であっても、
・毎日基礎体温を測る
・病院に通って卵胞のチェックをする
・排卵を誘発するためにHCG注射を打つ
・黄体ホルモンを補充するための注射を打つ
など、これだけのことを私はしていました。もちろんそれだけではありません。仕事で疲れてる夫に「今日はタイミングとりたい日なんだけど・・・」と伝えるのも言いづらい日もあったし、そのうち子供をつくるだけの作業みたいに感じて、寂しさやむなしさを感じた日も何度もあります。
体外授精ともなれば、場合によっては毎日注射を打ちに行かなければならないし、それが深夜だったりもします。採卵の時には麻酔を使用するので体にとても負担がかかります。
それだけ体に負担をかけて、費用だってものすごくかかるのに、妊娠できる保証はありません。
それでも、夫との子供がほしいという思いで、頑張っているのです。
不妊治療中、夫婦喧嘩になったのは夫との温度差を感じたときでした
なかなか妊娠できず不妊治療を行っている人にとって「リセット」はつらいですよね。私は、リセットするたび落胆する気持ちと「私はこの先、本当に妊娠できるのだろうか?」という不安な気持ちに襲われました。そんなとき、夫がお酒を飲みながらテレビを観てケラケラ笑っていると、無性に腹が立ちました。
病院の先生に、「今晩タイミングをとって下さい。」と言われ、そのことを夫にメールすると、「今日はちょっと疲れてるんだけど明日じゃダメ?」と返信が来た時は、むなしくて泣けてきました。
我が家の場合、喧嘩のパターンはいつも決まっていて、私がため込んだ夫への不満を夫にぶつけることから始まります(~_~;)。
不妊治療は夫婦で足並みをそろえることが大事なのに、時々自分一人だけで頑張っている気がして、周りの友達はみんな普通に妊娠しているし、夫の親からは会うたびに「子供はまだか?」と言われるし、そのつらさを夫はわかってくれてない、と感じたのです。
夫のある言葉で、不妊治療中 喧嘩をすることがなくなりました
不妊治療中、私は突然泣き出したことがありました。PMS症候群の影響もあってか、情緒不安定になってしまったのです。私は、自分の気持ちを夫に伝えました。夫は私に言いました。
「ちょっと頑張りすぎなんじゃない?妊娠する為に食事に気を遣いすぎたりとか、妊娠に関する本を読みあさったり、色んなサプリを飲んだりも・・・。頑張ってるのに結果が出ないことで落ち込む姿をみてて、正直かえでがノイローゼになるんじゃないかと心配だよ」と。
そして、「もしこのまま子供に恵まれなかったとしても、俺は夫婦で一緒に生きていけばいいと思ってるし、子供が出来なかったとしたらそれを受け入れていかなければいけないのだと思う。」
と話してくれたのです。
この時、やれるところまでやろう、それでもし子供ができなかったときは、その現実を受け入れて夫婦二人で楽しい人生を歩もうと、思えるようになりました。
子供をもてなくても、不妊治療で得るものはたくさんあるのだと思います。夫婦の絆、人の心の痛みがわかる、命の奇跡を知っている・・・。
「子供をもつことががすべてではない」、そう思えた時、こころの中にあった大きな重しが無くなったような気がして、気持ちがとても楽になりました。
それでもやっぱり、リセットが来た時には落ち込んだのだけど、不妊治療が原因で喧嘩をすることはなくなりました。
夫婦の絆
喧嘩というのは、たいていが自分の思い通りにいかないことを相手のせいにして怒ることから始まります。けれど、相手は自分とは別の人間なのだから、自分の思い通りにいかなくて当たり前だし、「私の気持ちを察してよ!」と思っても特に男という生き物はそれはとても難しいのが現実だと思います。
お互いが相手に求めてばかりいては、うまくいきません。だけど言いたいことを言い合えるのが夫婦だし、私もそういった関係でいたいと思っています。ただ、その言い方なんですよね。負の感情に任せて感情的になってしまう気持ちをグッと押さえて、自分の気持ちを相手に伝えていくのです。
感情的になると相手も感情的なり、そのうち言葉の傷つけ合いに発展しかねません。けれど、落ちついて素直な気持ちを伝えれば相手もきっと自分の気持ちや思っていることを、話してくれるのではないかなと私は思います。
不妊治療中の不安な気持ち、焦ってしまう気持ち、悔しい気持ち、悲しい気持ち。これはきっと夫という立場ではすべてを理解するのは不可能だと思います。でも、この気持ちを丁寧に伝えることできっとご主人も気づいてくれることは必ずあると思います。
私は、不妊治療はマラソンのようなものだと思っています。しかも、ゴールが見えないマラソン。無理して走り過ぎると体を壊してしまうし、忍耐がとても必要な長い道のりだったから。
だからこそ、夫婦で足並をそろえることはとても大切です。不妊治療は、精神的にも肉体的にも、金銭的にもエネルギーを使います。だから喧嘩が起きるのは当然だと思います。
けれど、そんなときこそお互い深呼吸をして、気持ちを丁寧に伝えてみてください。けして感情的にならずにです。
「そんなの無理!!」って思いますか?大丈夫です。出来ます(^_-)-☆
一度自分の苦しい気持ちをノートに書きだしてみるのも気持を整え、落ち着かせる良い方法です。
とりあえず一晩、たっぷり睡眠をとるだけでも全然違います。
自分の気持ちの持ち方ひとつで、見え方は変わってくるのだと思います(*^_^*)