四行広告

血液検査でわかる、血栓が原因となる不育症とその治療法

投稿日:2017年3月29日 更新日:

かえで
今日は血栓が原因となる不育症と、その治療法について書いていこうと思います。

 

血栓が原因の不育症は血液検査で判明します。不育症は、血栓以外にもいくつかの因子があり、その他の原因を検査するには、血液検査以外にも内診・超音波検査・子宮卵管造影検査など、様々な検査をおこないます。

 

*私自身の不育症の検査で判明した原因、その治療については【不育症の原因は?性格テストの検査までするの?】で詳しく書いています。

 

抗リン脂質抗体症候群

自己免疫性疾患のひとつで、流産を3回以上繰り返す習慣性流産や、動脈、静脈の血栓症を繰り返す疾患です。

 

全身の血液が固まりやすくなり、そのため血栓ができるリスクが高くなります。

 

抗リン脂質抗体がなぜ流産を引き起こすのかについて、専門書(参考文献:流産の医学)や専門医院のサイトで調査したところ2つの原因があげられます。

 

抗リン脂質抗体が流産を引き起こす原因

1、血液が固まりやすくなることで、胎盤に血栓ができた場合、赤ちゃんに酸素や栄養を送ることができなくなるため流産してしまう。妊娠中期におこりやすい。

 

2、抗リン脂質抗体が、胎盤のトロホブラストという細胞が母体の子宮内膜に適切に付着するのを妨害し、うまく着床することができないため流産になる。妊娠初期で流産。

 

具体的な治療法

血栓ができるのを防ぐため、低用量アスピリンを服用する。

よく用いられる薬はバファリン81mgや、バイアスピリン100mgという種類の薬です。排卵後、高温期に入ってから服用します。排卵前の低温期から服用すると排卵に支障をきたす可能性があるためです。

 

厳密な服用開始日や、妊娠判明後の服用期間については先生の指示にしたがうことになりますが、妊婦さんによっては妊娠34週まで服用する場合もあるようです。

 

低用量アスピリンと同様、血栓を防ぐ働きがあるへパリンの注射を打つ。

1日に2回(12時間おき)、皮下注射を打ちます。

 

へパリンは、血液をサラサラにするものとして考えられてきましたが、それ以外に免疫反応の調節にもかかわっているのではないかという研究が現在なされているようです。(参考文献:流産の医学)

 

血液凝固異常

私たちの体には、出血を止めるために血液を固める働きや、逆に血液が血管内で固まって血栓を作ることを阻止する働きがあり、双方が絶妙なバランスをたもって、生命を維持しています。

 

しかし、この作用に異常があると流産を繰り返す不育症になってしまいます。ここではお腹の赤ちゃんの生命を左右する3つの因子について詳しく書いていきます。

 

血液凝固異常の3つの因子

・プロテインC

血液が固まるのを制御する働きがあります。この働きによって血管内に血栓ができることを防いでいます。そのため、このプロテインCが少ないと血栓ができやすい状態になります。

 

このプロテインCが生まれつき欠乏している病気を、先天性プロテインC欠乏症といいます。プロテインCは妊娠すると減少します。もし、血栓が胎盤にできてしまうと赤ちゃんに酸素や栄養が送られなくなり、流産になります。

 

  • プロテインS

プロテインCと同様に、血液が固まるのを制御する働きがあります。プロテインCが、血液凝固を制御する中心的な因子に対して、プロテインSはその補酵素として働きます。

 

プロテインSが少ないと、はやり血栓を起こしやすい状態になります。この因子も、妊娠すると減少します。生まれつき、プロテインSが欠乏している病気を先天性プロテインS欠乏症といいます。

 

つまり、プロテインC欠乏症や、プロテインS欠乏症の人は、血栓が原因で流産を繰り返す可能性が高いということです。厚労省不育症研究班の調査では、もし、プロテインS欠乏の人が、何も治療を行わなかった場合、出産までたどり着くのは約15%であると報告されています。

 

  • 凝固第12(XⅡ)因子

凝固第12因子は血液凝固因子のひとつです。この因子が基準値(50~150)より少ないと血栓を起こしやすくなります。

 

しかし、浜松医科大学産婦人科チームから、

“生まれつき凝固第12因子がない女性が、4回妊娠し、3回分娩に成功している”

と報告されていて、凝固12因子自体が不育症の原因ではないと考えられるようになりました。

 

また、浜松医科大学産婦人科チームの論文には、

“凝固第12因子欠乏症の女性は、凝固第12因子活性を下げるような自己抗体があり、その結果、検査上凝固12因子欠乏症となってしまい、さらにこの自己抗体が不育症の原因物質になっている”

と結論が出されています。

(引用元:http://www.acttower.com/advice/2014/07/12.html

 

具体的な治療法

抗リン脂質抗体症候群と同様、低用量アスピリンの服用とヘパリンの注射です。

 

注射は抗リン脂質抗体症候群と同じく1日2回、12時間おきにおこないます。服薬や注射をする期間は、病院によっても違いがあるようです。

 

不育症の原因は、まだまだ知られていないのが現状で、また、今もなお研究段階にある分野です。しかし、抗リン脂質抗体症候群や、血液凝固異常でも治療を行えば高い確率で出産に至ることができます。

 

厚生労働省不育症研究班の発表では、染色体異常を除いた成功率として

アスピリンのみ治療を行った場合・・・80.2%(妊娠数241の内)

アスピリン+ヘパリンの治療を行った場合・・・84.9%(妊娠数236の内)

とされています。

もし、不育症の検査結果でこれらの因子が見つかってしまっても、希望をもって治療を受けていただけたらと思います。

関連コンテンツ

関連コンテンツ

記事下 アドセンス

不育治療

まこと
不育治療の関連記事こちらです

おすすめ記事 TOP 10

葉酸 1

母子手帳にも、摂取の重要性が書かれている葉酸。 でも、妊活をするまで、葉酸なんて知らなかった。 という人が、ほとんどではないでしょうか?     でも、これからお伝えする、   妊活中から、葉酸を摂取 ...

セックスレス 解消法 2

      なぜ、旦那は拒否するのか? 旦那がセックスを拒否するときに使う言い訳で多いのはこの2つです。   セックスレスの夫の拒否理由 第2位 「今日はそういう気分じゃないから・・・またにしよう」 ...

精液量 増やす 3

精液量を増やしたいと思う理由は何でしょうか? 子供を作るため? 精力アップして、ドバっと射精する快感度を上げたいから? 両方実現できます!     contents精液量を増やすことができたサプリ子作 ...

双子 出産 体験記,双子 自然分娩 リスク 4

私が双子を出産した病院は、条件が揃っていれば、双子でも自然分娩で出産を行うという方針の病院でした。   そのため、 私は帝王切開ではなく自然分娩(陣痛促進剤を使用した誘発分娩)で、双子を出産しました。 ...

妊娠検査薬 フライング いつから 5

ママライターのスミ江です。 前回、私の妊娠ジンクスをご紹介しましたが、   今日は1人目と2人目を妊娠したときに使用した、2種類の妊娠検査薬について「いつから反応がでるのか?」 私の体験談をご紹介した ...

子なし夫婦 6

  僕は41歳の会社員。妻も41歳で事務員として働き、結婚20年目になります。   お互いビール好き、野球好きと共通の趣味や考え方が似ている夫婦です。   子なし夫婦生活20年になりますが、夫婦で好き ...

セックスレス 香水,夫婦 セックスレス 解消 7

セックスレスに悩んでいる女性って、意外と多いですよね。   男の人って、要は性欲をどんな形であれ処理してしまえばそれで済むことなのかもしれないけど、女はそうじゃないですよね。   女だって性欲はあるけ ...

人工授精後 腹痛 8

私は双子を体外受精で授かり出産しました。 最終的に体外受精にステップアップするまでに、人工授精を7回行っています。   そのうち1回は、人工授精後に妊娠したものの、妊娠7週で稽留流産になりました。   ...

人工授精 成功確率 30代 9

  私は35歳で妊活を始め、タイミング法では妊娠せず、人工授精3回目で授かりました。   ・人工授精を始めたものの、30代の成功率がどれくらいなのか? ・何回目でできるのか? など、私の不妊治療体験談 ...

流産後 妊娠 10

  私は結婚して9カ月の41歳、マタニティ主婦です。 今日は41歳で高齢妊娠→高齢流産→再び妊娠を経験した、私の流産体験談をお伝えしたいと思います。   私と同じく高齢流産をしてしまった方の、少しでも ...

-不育治療

Copyright© べびたん , 2019 AllRights Reserved.